神経症と心の悩みは常に孤独感と隣り合わせにあります。
それはうつ病にも同様のことが言えます。
神経症の悩みは残念なことに、どんなに親しい人とでも、
その苦しみや辛さを共有することはできません。
親に悩みを打ち明けても、
真には理解してもらえず、「頑張って努力すればなんとかなる」
などと気休めにもならない言葉をかけてもらっておしまい。
この辺は特に理解されていないようですが、
うつ病になっている人はすでに頑張っています。
それでも解決できずに悩んでいるのです。
そんな人に「頑張れ」などと言っても
むしろその人を追い詰めてしまうだけです。
神経症は同じ症状を経験した人にしかわからない世界だと言えます。
結局、一人で闘い、傷つき、落ち込み、
ズタズタに心が切り裂かれていってしまいます。
孤独感はものすごい。
この孤独感というのは精神的には非常に厄介で
その人の自信を奪い、生まれてきた存在価値まで
把握できなくなります。
「何のために生きているんだろう」
「生きていても仕方ないんじゃないのか」
こう思うようにまでなってきます。
うつ病の末期の人に自殺者が多いのもこの辺りが
深く関わっていると思われます。
孤独が悪いというわけではありません。
悪いのは孤独感を感じること。
独りでいても孤独感を感じなければ問題ありません。
ではどうすればよいのか、と言われると難しいものがあります。
人の価値観なんて人それぞれですから…。
あくまで私個人の意見を言わせてもらえば
何か目標のような物があれば孤独感に悩まされずにすむと思います。
例えどんな些細な目標でも
何かを目指して進んでいれば、少なくとも
「何のために生きているんだろう」と思う事はなくなります。
例え独りでいても、目標を目指す事が自分が存在する意味と
なり、自分の存在価値を把握する事が出来る。
私はそう思います。
あなたはどう思うでしょうか?