うつ病とは、慢性的に気分が憂鬱になったり、
何事に対してもやる気が出ない状態が長期間、続いたりする病気です。
一見、それぐらいなら普通にあるのでは?
と思うかもしれませんが、「慢性的」「長期間」という
言葉がキーワードとなっています。
つまり、一時的に落ち込むことなら日常でも起こりうるが、
それが長期に渡って持続するのは明らかに異常である、
ということです。
また、放っておくとどんどん症状が進行していきます。
落ち込んだ状態から始まり、段々仕事をしたり、
人と接するのがおっくうになってきます。
こうなってくると日常生活や、日常業務に支障が
出てくるようになります。
さらに悪化すると「自分は生きている価値がないんだ」
と思い込むようになり、いつ自殺するかわからない状態になります。
ここまでくると本当に危険な状態で、早急に入院させ、
24時間体制で行動を監視する必要すらあります。
これがうつ病の怖い所です。
ただ、落ち込むだけの病気ではないのです。
事実、うつ病が原因で自殺した人は多数います。
あなたもニュース等で聞いた事があるのではないでしょうか?
また、明確な治療法が確立されていないという所も厄介なところです。
死亡率などでは癌などのほうがずっと上でしょうが、
抗がん剤や、放射線治療、外科手術などで治療可能であるのに対し、
うつ病には特効薬のような確実な治療法は存在しません。
通常は抗うつ薬を処方し、様子を見て
カウンセリングなどをしつつ、時間をかけて
じっくり改善していくしかないのです。
うつ病はそのまま放ってはおけない、
怖い病気である事を、まず理解してください。