うつ病になったらまず休養をとるのが良いと
一般的には言われています。
確かにうつ病は心身のエネルギーが低下している状態であり、
それを回復させる方法として、ゆっくり休養するのは
間違いではありません。
うつ病は心身の内、つまり「心」が疲弊した状態であると言えます。
そこでうつ病患者にとってよい休養とは何なのか?
うつ病の急性期と回復期では休養の取り方も違ってきます。
急性期ではただ静かに体を休めるというのが唯一の休養です。
完全に心身抗弱状態であるので、寝るのが最適です。
では急性期を脱し、回復期に入った方はどうすれば
良いのでしょうか?
一般的にはストレスのない状態を作るということです。
心身共にリラックスする事を心掛けます。
特に「心」を休養させることが大事です。
現在の状態に「心」に負担がないか、
リラックスできているかに注目して下さい。
例え寝ていたとしても嫌な事を考えたり、
憂鬱な気分になっていたのではそれは休養とはいえません。
よく勘違いをされているのがこの部分なのです。
休養=寝る事である、という考えです。
うつ病で辛く、体が動かないので寝ているというのは
基本的に、休養ではありません。
寝ていてもリラックスしている訳ではないので
「心」は休まる事はありません
当然、そこからの回復もありえません。
だからこそ、自分がリラックスできる環境が必要になってきます。
大事なのは心が休まる事です。
心が休まれば別に体を動かしても構いません。
例えば、スポーツが大好きでスポーツをしていると
嫌な事も全部忘れて楽しめるというのであれば
ガンガン、スポーツをやってください。
そういう人はむしろ部屋で寝ている事のほうが
嫌な事を考えてしまい苦痛になるでしょう。
どんな事でもいいので、
自分の「好きな時に」「好きな事をする」のが基本です。
そして好きな事をしている時は嫌な事は絶対に考えない事。
「自分だけこんなに遊んでいていいんだろうか?」とかは絶対に考えない。
また、「好きな時に」というのも重要です。
例えば運動が好きだったとして、今日は何となく体がだるくて
気が進まないのに、好きな事をするのがいいんだ、と無理にするのは
むしろ心に負担をかけてしまいます。
そういう時は何も考えず、家で休んでください。(何も考えずというのがポイント)
次の日でも、数日後でもまたやりたくなってきたら
また、好きな事をやりましょう。
とにかく心に負担がかかることは徹底的に避ける事です。
余計な事は考えず、ただ思いっきり楽しんでください。
それが心にとって何よりの休養になります。